都市設計部・計測部・建築設計部と組んで
霊園の計画が始まりました。始動にあたり、
いくつか霊園を視察しました。その中でも多磨霊園の
みたま堂(納骨堂)は感慨深いものがありました。
広大な多磨霊園の一画に佇んでおり、圧倒的な
存在感を持ちながらも、繊細な造りが穏やかで
厳粛な参拝の場を構成しているように感じます。
祭壇です。参拝におとずれた方々の供物や
献花、線香などがありまして、間接参拝方式と
しています。水平を強調した祭壇と奥の納骨堂との
バランスと雰囲気が素晴らしいです。
祭壇と回廊の屋根部分です。柱、壁のコンクリートによる
重々しさに対して、簡素かつ軽快な造りとした感じです。
相性が非常によく、決して威圧的ではない荘厳さが
感じられました。造りに隙がないです。
祭壇から回廊や通路を通り地上より
下がった位置に円形のホールがあり、
薄暗い廊下から眼前に現れてきます。
円錐形のモニュメントが中央に配置され
頂部付近から水盤へと水が流れて、
せせらぎがホール全体を満たしています。
その上部に自然光を取り込むようになっていて、
それもまた素晴らしいです。
見上げると、吸い込まれそうになります
建物によって人の体が浮くような感覚を
受けたのは初めての体感です。
今後進めてる霊園計画とは広さや規模が
違いますが、細かな部分や考え方などを
参考に、質の良いものを生み出していきたいです。